欧米人と日本人、そして中国本土からの人でざっと20名ほど並んで席が空くのを待っているのです。紅茶の美味しそうな香りが漂うなか、ある午後に意を決して並ぼうかと試みたところ、すーっと白い制服のボーイさんが近づいて来て「こちらへどうぞ」と。宿泊客は並ぶ必要はなく、あらかじめ用意された席に通してくれるとのこと。わー、よかった!
ロビー2階のテラスから流れてくる管弦楽の生演奏に耳を傾けながら、待つことしばし。
アフタヌーンティをオーダーすると運ばれてくるのが、トップの写真の3段トレーのセット。これで二人分です。
イギリスではスコーンは別皿で運ばれてくるといいますが、ここではトレーの最下段に。まだ温かいので、こちらから手で取り、2つに割ってもったりとしたクロテッドクリームを付けていただきます。
続いて2段目。こちらはサンドウィッチが3種に、キッシュ、パイがそれぞれ一口サイズで並んでいます。キューカンバーサンドはさっぱりしていて、とても美味しかったです。
最上段には甘いものがずらり。ドライフルーツがぎっしりのパウンドケーキに、プチケーキ、チョコレート、トリュフ、プチタルトなどなど。
これが、その見た目の小ささに反して、食べごたえのあることあること。それに、この3段プレート以外にも、小さなカップにムースが登場し、まさしくスイーツ三昧だったのです。
実は、もともと甘いものがとてもニガテなわたし。二人分というこのプレートの1/5ほど食べて、すでに「1年分の糖分を摂った気がする」と言いながら、めったに口にしないスイーツの甘さでめまいがしそうでした。
香り高い紅茶は、カップの中が少なくなるとさっとボーイさんが注いでくれたり、差し湯をさりげなく足してくれたりと至れり尽くせりでしたが、スイーツを一口食べるごとに紅茶を三口、というような感じだったので、あっという間にお腹がいっぱいに‥。
優雅にのんびりと時間をかけていただく、というウラには、実は意外にお腹にたまるのでそう早くは食べ終われないという意味があるのでは、と思ったほど、休み休みいただきました。
わたしが甘いものをほとんどいただかなかったので、OTTOは2/3以上をひとりで担当し、「当分は甘いものはいらない」というくらいに堪能したと満足そうでした。
1時間半ほどかけて、あれこれと話をしながらゆーっくりとお茶の時間を楽しみ、お腹も心も満たされた午後でした。
→続きを閉じる
香港は宵っ張りにはたまらない街です。バスやMTR(鉄道)もかなり遅くまでしっかり走っている上に、深夜営業のレストランもたくさんあるので、疲れたら少し休んでからまた繰り出すなど、何時まででも遊べてしまいます。
そんな香港の夜を彩るのは、ド派手なネオンサインの数々。そもそも、お昼のうちから明るくてもかまわずに看板にライトを付けているお店はかなりありますが、夕方ともなると一斉に目がチカチカするほど色とりどりに光があふれ、街を夜通し明るいままに照らし続けています。
これは佐敦(ジョーダン)エリアの中でも、とくに海鮮料理のレストランが多く集まるストリートです。もう午前0時近い時間だったにもかかわらず、多くのお店がまだまだ営業中。そして、たくさんの人が昼間と変わらず街を歩いています。
こちらは、フルーツジュースのショップです。様々なフルーツが並ぶなかから希望のものを選ぶと、ジューサーでしぼってフレッシュなジュースを作ってくれます。夜中でも行列ができるほど人気なようでした。
こちらはまた別のレストラン街です。夜中にしてこのお店の明るさはいったい‥。照明にどれだけの電力を使っているのかと考えると、ちょっと恐ろしいですが。
バス停にも多くの人が待っていましたが、深夜でも時刻表の間隔はあまり空いておらず、次々と来るバスに乗り込んで行きました。
色とりどりのネオンサインでしたが、中でも一番多かった色は赤でした。
ペニンシュラのマガジンラックに置いてあったその名も、「香港のネオンサイン」というタイトルの写真集にも、中華圏のシンボルらしく赤色が多いという説明がありました。
→続きを閉じる
お店に入るともう人でぎっしり。お隣のテーブルでは誕生日のお祝い真っ最中です。地元の人でいっぱいのお店はとても賑わっていました。
このお店では、日本ではなかなかお目にかかれない巨大なしゃこを美味しくいただけるとのことで、とても楽しみにしていたお店だったのです。
ところが、いざ入店してみるとお店のおじさんが首を振ります。どうやら入荷数が少なく、今日のしゃこはすべて売り切れてしまったとのこと。
実はわたしは食べず嫌いでしゃこが苦手だったのですが、北海道は小樽を訪れた際に初めて新鮮なしゃこをいただいてからその美味しさに開眼し、今回香港ではぜひともしゃこを!とたくさんの人に薦められたので、ショックはひとしお。
しょげているわたしにお店の前にある生け簀から店員さんが取り出してくれたのは、大きな蛤。お店の方おすすめの調理法で、とお願いして出て来たのがこちらの蒜茸蒸蛤(はまぐりのにんにく蒸し)。
ぷりぷり、トゥルンとした食感の大きなはまぐりと、そのエキスをたっぷりと吸った春雨が絶品。蒸し加減も絶妙で、一口にほおばると美味しさがいっぱいに広がってしばらくは無言に。
こちらは定番中の定番、白灼蝦(えびの茹でたもの)。たったこれだけのシンプルそのものな調理法なのに、OTTOが今回の滞在で一番ショックを受けたというほど美味しく、えび味噌もしっかり詰まっていて、手が止まりません。ゆで加減の絶妙なことといったら、恐れ入りました。
そしてこれは椒鹽鮮魷(いかの中華風唐揚げ)。この椒鹽という味付けは、塩、胡椒それに五香粉をまぶしてから揚げていて、とても香ばしいです。思わずビールを頼んでしまいましたが、それが進むこと進むこと。
〆はこちらのあんかけ焼きそば。これがまた海老がたっぷりと入っていて、味付けはごくシンプルに塩味。しっかり目にとろみがついたあんがぱりっと揚がった細めんに絡んで本当に美味しく、OTTOとふたり「なんでこんなにあっさりしてるのにあとを引く美味しさなんだろうね」と驚きながら、ぺろりといただきました。
店員さんはみなジェスチャーで懸命にやり取りをしてくれた上に、取り皿の交換はいいか、メニューが分かるかと心配してくれたり、ビールを注いでくれたり、デザートに蓮子百合紅豆沙(蓮の実が入ったお汁粉)をサービスして下さったりして、ほんとうに心もお腹もいっぱいになった夜でした。
→続きを閉じる